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高瀬 和之; 吉田 啓之; 秋本 肇; 小瀬 裕男*
日本混相流学会年会講演会2005講演論文集, p.231 - 232, 2005/08
日本原子力研究所では、シミュレーションを主体とした先進的な炉心熱設計手法を確立し、効率的な新型炉開発を図ることを目的として、気液界面構造を詳細にとらえることができる新しい二相流直接解析手法の開発を行っている。地球シミュレータ等のスパコンを利用した大規模シミュレーションによって、原子炉燃料集合体内の水-蒸気二相流の3次元分布を従来手法よりも詳細に予測できることを一連の解析結果から明らかにした。
秋本 肇; 玉井 秀定; 大貫 晃; 高瀬 和之
日本混相流学会年会講演会2005講演論文集, p.229 - 230, 2005/08
日本原子力研究所(原研)では、軽水炉技術をベースとし、プルトニウムの有効利用を図るため、転換比1を超える性能を視野に入れた超高燃焼水冷却増殖炉(RMWR; Reduced-Moderation Water Reactor)の設計研究を進めている。水冷却増殖炉では、炉物理上の要請から減速材体積割合を低減する必要がある。このため、燃料棒間隙が1mm程度の稠密格子燃料集合体が採用されており、その除熱性能を把握することが炉心熱設計の重要な課題であり、実験と3次元二相流解析技術の開発を2002年から進めている。本報告では、稠密格子燃料集合体の除熱技術開発に関する研究計画の概要と37本バンドル試験部による稠密格子炉心熱特性試験,モデル実験などで得られた主な実験結果について報告する。
吉川 信治
日本混相流学会年会講演会2005講演論文集, p.311 - 312, 2005/08
高速炉は、21世紀を超えてエネルギーと環境問題を整合的に解決する手段と期待されている。高速炉を実用化するために様々な分野の努力が払われている。本報は主に「もんじゅ」で蓄積された技術的知識を次世代の高速炉へ継承するために行われている取組について論じ、特に設計問題の構造分析に焦点を当てる。現象論的な知識の重要性についても、高速炉における混相流の例を挙げながら言及する。